狭山事件の再審を実現しよう
市民のつどい in 関西
60年間、裁判やり直しを求め続けている人がいます。
狭山事件の元被告・石川一雄さん。84歳。
石川一雄さんは無実です。
狭山事件と石川さんの最新情報はこちら
事実調べを求める緊急署名のお願い
2022年8月、狭山再審弁護団は、東京高裁に対し、事実調べ(11名の鑑定人尋問および万年筆のインクに関する裁判所による鑑定)の申し立てを行いました。狭山事件の再審開始にとって、事実調べの実現は第一の関門です。
そこで、今、年内20万筆(年明けからも継続)を目標に、東京高裁に事実調べを求める緊急の新署名が呼びかけられています。また、紙署名とは別にオンライン署名も展開されています(紙署名と重複可)。一人でも多くの人に石川さんの無実を知らせ、事実調べを求める市民の声を裁判所に届けるために、緊急新署名にどうかご協力ください。
Break down barriers for Innocence
垣根を越えて
第8回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西は、
2024年2月23日㈮13時より、西成区民センターホールで開催されます。
皆様のご参加、ご支援をよろしくお願いいたします。
第7回・市民のつどい報告集
領価500円(+送料)
ご希望の方は、ご住所、お名前、冊数をメールでお知らせください(下記アイコンをクリック)
2023年3月21日第7回市民のつどいは終了しました。
第7回市民のつどいに参加してくださった多くの仲間の皆さん、賛同して支えてくださった皆さん、ありがとうございました。集会に参加したひとりとして「人っていいな」「人生捨てたもんじゃないな」と感じました。エンパワメントというのが何かよく知りませんが、こんなにたくさんの良き仲間がいると思うだけで力が湧いてきます。こんな素敵なつどいができたのも、毎度至らない僕ら実行委員会の準備を補ってあまりある登壇者の皆さん、参加者一人ひとりの皆さんの狭山再審を願う熱のおかげです。
狭山再審の最後の山場への坂道で、この日僕らがこんなにも明るく集会を持てたのも、袴田さんの再審開始決定と、狭山の緊急新署名が50万筆に迫る拡大を見せているおかげだと思います。開会挨拶で部落解放同盟の袈裟丸朝子さんか署名数に触れると大きな拍手が湧きました。
石川一雄さんと早智子さんも、袴田さんの勝利を我が事のように喜び、署名に力をもらってるとのメッセージを寄せてくださいました。この際、100万筆を目指してもいいんじゃないかと思います。まだ狭山を知らない人に、石川さんの無実の叫びを届けたい。
参加者の皆さんの報告を読ませていただいていると「次は狭山だとの合言葉の下に集会が開かれた」と書かれています。鈍い僕らはそんなスローガンは掲げてはいませんでしたが、露の新治さんが公演の中で掲げてくれました。それがみんなの気持ちであり、集会のスローガンになったのだと思います。
新治師匠は凄い人です。本当のことを言って会場をドカンドカンと沸かせます。舞台袖で、手話通訳者が、お腹を抑えて「笑ってしもて通訳でけへん」と困っていました。パレードの後で「差別裁判打ち砕こうの歌を久しぶりに歌って涙がこぼれた」というほどに狭山再審を求めている仲間です。
けど、この日の集会では、新治師匠に並ぶぐらい会場を湧かせた人がもう一人いました。湖東記念病院事件えん罪被害者の西山美香さんです。天才です。青木恵子さんがホロリとさせ、西山さんが笑わせるという無敵のコンビです。金聖雄監督の名司会と相まって、素晴らしい獄友トークセッションになりました(褒められ過ぎた監督は「司会業に転職しよっかなあ」と言ってはりました)。
僕は舞台裏でブラブラしていたので集会をまともに聞いていないのですが、とても印象に残ったことが2つあります。
指宿弁護士いわく「袴田さんに対して検察が抗告を断念したことは通常ありえないこと。とても大きな力が働いた。それは市民の声だ」。そして「狭山でも49万筆を超える署名が集まっているのは大きな力。しかし、もう一歩メディアを動かすには、ここにいる人たちが周りに呼びかけ、新しい人が新しいアクションを起こすことが必要だ」と言っていました。僕らのこれからの課題はこれです。
抗告について、3月18日に撮影された袴田ひで子さんのビデオメッセージでは「検察は抗告するでしよう。検察だからね。けど、私はこの際5年や6年のことでとやかくは申しません」とおっしゃっていました。この揺るぎない自信が、結局は検察の保身をへし折ったとも言えます。
もう一つ、ノジマミカさんが「袴田さんの勝利を再審法改正につなげなければ」と強く訴えた(と後で僕は聞きました)こと。僕も本当にそう思うんです。2006年の刑事訴訟法の改正が2009年の狭山の証拠開示につながり、狭山の証拠開示勧告実現が袴田さんの証拠開示につながっていったように、裁判官の判断は法改正や個別事件の動向と無関係ではありえない。国会議員として登壇した大石あきこさんや森山浩行さんが再審法改正に意欲を示しておられましたが、狭山の勝利のためにも、ぜひ、袴田再審決定を再審法改正につなげるために先頭にたって闘ってほしい。僕らも共に頑張らなければと思います。
去年はリモートで残念でしたが、今年は太鼓を生で聞けました。参加者の一人が「最初の大きなドーンが来たときに心臓が止まるかと思った」というほど凄いんです。リハーサルの太鼓に釣られて参加した近所のおばちゃんがいたほど凄いんです。彼ら彼女らが踊りながら太鼓を打ち鳴らす姿は狭山の未来を示してくれているかのように僕には思えました。
実行委員会として、手前味噌ですが、司会のKさん、閉会挨拶の山中秀俊さん、ハイブリッド配信、受付、ブース、会場、進行の仲間たち、街宣車とコール、パレードコールや差別裁判打ち砕こうの歌、素晴らしかったと思います。お疲れ様でした。とはいえ、僕らのことですから、至らないことが多々あると思います。ご意見があれば、是非、コメントでお寄せください。糧とします。
以下は蛇足です。
僕は青木恵子さんと同い年です。だから、彼女のことはいっそう他人事と思えないところがあります。彼女は「私は娘を失ってずっと死にたいと思ってきた。でも、冤罪が憎いから、冤罪のない社会の実現のために生きている。私が生きているのは冤罪に巻き込まれたおかげだ」というのです。そしていつも「石川さんは私のこれまでの人生がすっぽり入るほど長い間冤罪を背負わされてきた。それがどれほどの苦しみか私にはわかる」と。
それを聞いた新治師匠は「国も大変な人を敵にまわしたな」と。そして「これまでがあるから今があるんじゃない。今があるからこれからがあるんだ」と。
石川さんにしても、早智子さんにしても、巌さんにしても、ひで子さんにしても、西山さんにしても、青木さんにしても、桜井さんにしても、国はどえらい人を敵にまわしたな。
本当にそう思います。
事実調べ実現へ。署名の拡大と新しい狭山の担い手を求めて、共に頑張りましょう。
地元挨拶/袈裟丸朝子さん
記念公演/露の新治さん
石川一雄さん/石川早智子さん
袴田ひで子さん
森山浩行衆議院議員
大石あきこ参議院議員
青木惠子さん
西山美香さん
金聖雄監督
ノジマミカさん
狭山事件の再審を訴え、西成をパレード
石川さんの無実の証拠と11人の鑑定人
狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西実行委員会
《よびかけ》
Facebook狭山事件の再審を実現しよう/豊中狭山事件研究会(ストーンリバー)/狭山事件を考える池田市民の会/狭山事件の再審を求める釜ヶ崎住民の会/狭山を闘う郵便労働者の会/狭山事件を考える羽曳野・藤井寺・太子住民の会/日本基督教団部落解放センター/狭山事件を考える市民の会・宝塚/狭山事件の再審を求める市民の会 三木/狭山再審を求める市民の会・しが/狭山再審を求める市民の会・こうべ/狭山事件を知ってもらう会@茨木・高槻
《協 賛》
部落解放同盟大阪府連合会/NPO法人釜ヶ崎支援機構/釜ヶ崎日雇労働組合/全国金属機械港合同南労会支部/全日建運輸連帯関生支部/大阪教育合同労組/関西合同労組/全日建運輸連帯労組近畿地方本部/全日建設運輸連帯労組トラック支部/全日建運輸連帯労組関西ゼネラル支部/狭山意見広告運動
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