石川さんの見えない手錠を外す 必ず

 
年末にはお忙しい中ご丁寧なお手紙をいただきありがとうございました。

石川さんが仮出獄されたころには、〇○市の教職についておりまして、石川さんの講演会に出かけたり、中央集会や現地調査にもいかせていただいておりました。その頃、大阪府の人権教材副読本「にんげん」(6年生)に石川一雄さんの生い立ち・冤罪がとりあげられていました。

□□でビラまきをしていました時、40歳ぐらいの女性の方が「この人、学校で勉強した人では…」と話しかけてくださって、短い時間でしたが、「にんげん」教材の話をさせていただきました。自分たちがしてきたことが、決して無駄ではなかったことを目の当たりにして、本当に感慨深い一日になりました。数少ないですが、ビラまきをしていると、「狭山事件」について教えてほしいと言われる方もおられます。根気強く、市民の方に訴えていくことが大切だと実感しております。

▽▽の上映会では、20年ぶりにお元気で変わらない穏やかな石川さんにお目にかかれて本当に嬉しかったです。半世紀もの間、無実を訴え行動してこられた石川さんには、私たちには計り知れない苦難やご心労がおありだったと思います。しかし、それを前面に出されることなく、優しい笑顔を絶やされず、「我が人生に悔いなし」ときっぱりと言われる石川さんには、本当に学ぶことが多いです。
 
第三次再審請求が認められ、石川さんの「見えない手錠」を外すこと、必ず実現させなければと強く思います。

2020年1月