参加者からの感想
京都ユニオン狭山学習会が12月10日(日)14:00~が 京都多文化交流ネットワークサロンであり、市民の会こうべより高橋さんが話されました。
会場が京都なので地元のかたや滋賀の市民の会のかたも来られてましたが、狭山のことは詳しく知らないという若いかたまでいる大勢の学習会でした。
高橋さんは、石川一雄さんが逮捕されるにいたった経緯と現在の焦点に絞って話されました。国策としての裁判が60年たった今も続いているのが大きな問題です。
殺人事件の犯人なのに無実の人が自白なんてするのか?という疑問をもっていたとのこと。でも一雄さんは、ほぼ1ヶ月は否認しつづけました。布川事件の桜井さんは19日、足利事件の菅家さんは警察署に連れられたその日に「自白」しています。むしろ孤立したなかでは「自白」に追いこまれるのは当然なのかもしれません。
取り調べのときの録音テープが開示されています。それによると、警察が誘導しているのがわかります。それなのに調書は石川さんがスラスラ話したかのように書かれています。
秘密の暴露があれば自白だけではない有力な証拠となります。狭山事件では、万年筆がその代表のように扱われていますが、一審の内田裁判長は「目につきやすい場所だから見落とした」としています。二審以降の裁判長は現場に行ってないので平気で「見つけにくい場所」にしています。
被害者がつかっていた万年筆のインクはジェットブルーなのに、それで訂正された脅迫状はブラックのインク。「どこかで補充した可能性がある」とこれまでの裁判官は判断していましたが、もう「補充した可能性もない」との鑑定結果が出ています。
昨年8月に事実調べを裁判所に要求していますが、万年筆に関しては裁判所が実験をするよう求めています。
参加者から、わざわざ自分の家の近くに遺体を運ぶか? 万年筆を家におくか? 最初の説明で無実だと思った。とか、裁判長が一番わるい、裁判員制度はいらないと思ってましたが、裁判長より自分たちのほうが常識がある。とか、もっと狭山のことを知りたい、という意見がありました。