山本栄子さん紹介
1931年生まれ。部落解放同盟京都府連合会八幡六区支部。1942年、京都市立朱雀第四国民小学校卒業。1943年より京都金網工場に勤務。1974年より京都の市立小学校の給食調理員として働き、1991年退職。1997年、京都市立郁文中学校(現・洛友中学校)二部卒業。2000年、京都市立西京商業高校定時制卒業。同年、立命館大学文学部二部入学。2003年同中退。部落解放同盟京都市協議会事務局長を務める。
狭山事件は、今から60年前、埼玉県狭山市で起きた女子高生誘拐殺人事件です。この事件の犯人として逮捕され無期懲役囚となった石川一雄さんは無実です。
石川さんは、事件当時、読み書きができませんでした。警察は取調室で「おまえがやったと言わなければお兄さんを逮捕する」「やったと言えば10年で出してやる」とワナにかけ、ウソの自白をさせました。
石川さんは、東京拘置所で刑務官に支援され、文字をとりもどしていきました。石川さんが最初に覚えた文字は「無実」だったと言います。
識字学級で文字をとりもどし、夜間中学、高校、大学に進学し、学びの意味を問い続けてきた山本栄子さん。長年にわたり狭山事件の再審実現を目指すとりくみを続けて来られた浜野純一さん。二人のお話から「狭山事件と識字」がどのように私たちの未来につながっているのかを考えてみたいと思います。