ギャラリー
『狭山の黒い雨』上映
部落解放同盟大阪府連作成の狭山パネル展示
撮影:古橋雅夫さん
▼参加者感想▼
「警察は人間らしく生きたいとあがいている人間を押さえつけるところだ」(竹内景助のセリフ)
茨木高槻市民の会が主催する「狭山の黒い雨」上映会(2023.10.29・日)に参加しました。小6か中1以来だから、ほとんど初めてと同じですが、あのころは母が識字教室に行っていたことを最後のシーンで思いだしました。でも、初めてと同じくらい新鮮な感じで観ました。
ことし読んだ黒川みどりさんの『被差別部落に生まれて』に書かれてあることが、次つぎと出てくるのです。床屋で「くさい」と言われたり、同僚と恋仲になったり、その人が亡くなったことを知らされたり、三鷹事件の竹内景助さんから警察にだまされていることを教えてもらったり。獄中の一雄さんにも同じくらい聞きだせていたんだというのと、50年たった今でも一雄さんは同じことを思いだせていたんだということ、両方の驚きがありました。
「竹田の子守唄」は1970年代に流行したのだから、60年代に恋人の春ちゃんに歌わせるのは演出としても今なら不採用だろうに(「コーヒールンバ」か「越後獅子」?)とか、取り調べのとき一雄さんが灰皿を投げつけるのは、お兄さんが犯人だと言われたからではなく、勝手に調書をつくられたときではないか、とか、鞄が「発見」されるところで、一雄さんがかいた地図に鞄は示されていないこと(府連のパネルが会場にあった)や、そのときに文字が書けないことが警察の口からもれていたことなど、「いまなら、こう描いていただろうな」ということはありましたが、石川さんを取りもどすんだ! という意気ごみは、ものすごく感じられました。いま、もう一度その意気を取りもどすときではないでしょうか。
▼ 参加者感想▼
『狭山の黒い雨』上映・・・2023.10.29 茨木市
呼びかけ人の主催挨拶:山下けいき・茨木市議
閉会挨拶・高木りゅうた・高槻市議
石川さんは無実だ!…の歌
この映画まだ観てなかったので、大阪まで行ってきました。
1973年という「事件」から10年の時点で、部落解放同盟大阪府連合会製作のこういう立派な映画がつくられていたことに、時代の変遷・主体的情勢の変化をまざまざと思いいたさざるを得なかった。女子高校生殺人事件から60年の秋、石川青年も84歳、他の主な社会的問題となった冤罪事件はことごとく再審無罪をかち取ってきている。私たちがかかわった足利事件も見事に無罪を獲得した!!
部落差別のあるがゆえに容疑者・犯人とされた石川一雄さん(社会的差別ゆえに就職差別されて親の収入が少なくて義務教育も受けられず、弁護士の役割も警察の本質も司法制度も理解できずに受刑にまで至ったという意味で)の奪還を勝ち取る狭山差別裁判のみが最高裁判所の(再審開始の)宿題となっている。
最高裁判官も三権分立の意地を示し、法の番人たるべく、今こそ再審開始の木づちを打て!!