この願い きっと届く

第5回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西

と    き:2021年1月31日(日曜日)12:00開場 13:00開会
ところ:大阪市北区民センターホール
入場料:資料代500円(障がい者・高校生以下ほかお支払いがしんどい方は無料)

プログラム紹介


冤罪アピール

東住吉事件えん罪被害者 青木惠子さん


●東住吉事件とは
 1995年、阪神大震災が起きた年の7月22日、大阪市住吉区の青木惠子さん宅が全焼し、入浴中だった長女(小学6年生)が逃げ遅れて亡くなった。火災原因が特定できなかったこと、長女に生命保険(学資給付金付)が掛けられていたことから、警察は一方的に青木さんと内縁の夫・朴龍晧さんを保険金目的の放火殺人事件の犯人として逮捕した。

●「助けられなかったということは殺したと同じだ」
 警察は、火災で娘を失くし、呆然としている青木さんに対し、「なんで助けに行けへんかったんや。助けられへんかったということは殺したことと同じやぞ」などと責め立て、青木さんに自白を強要した。青木さんはこの時のことを「辛く悲しくなり、だんだんと気持ちが弱ってしまい、やはり私が殺したことになるのだと思い込み、…いつしか死ぬことを考えていました」と述べている。
 4年後の第一審判決は無期懲役であった。

●息子のために
 控訴審では、青木さんの無実を信じた14名の方々により「支援する会」が立ち上げられ、その後、日本国民救援会からの支援も受けることになった。
 それでも青木さんは、「もし控訴審で負けたら、裁判所の待合室で自殺するつもり」であったという。
 そんな青木さんに転機が訪れた。8年5か月ぶりに面会に訪れた息子との再会である。「お母さんの無実を信じている」と言われた青木さんは「仮に私が無実を証明するためとは言え自殺していたら、息子はどんな気持ちで生きていくのだろうか?」と考える。そして「私は死ねない。絶対に死んではいけない。一生かけてでも無実を証明する」と決心。それ以降「いつしか死という言葉は消え去っていた」という。
  2004年控訴棄却、2006年に上告が棄却され、青木さんは大阪拘置所から和歌山刑務所に移管された。

●燃焼実験
 2人を犯人とした直接証拠は「ガソリン7.3㍑をまいてターボライターで火をつけた」という「朴自白」以外にはなかった。
 2009年の再審請求から2年後の2011年、弁護団により、事件現場を再現した燃焼実験が行われた。
 計2回の実験では、いずれもガソリンをまき始めてから20秒ほどで室内に充満したガソリン蒸気が風呂釜の種火に引火し、その数秒後に室内は火の海になった。「朴自白」の不可能性が証明されたのだ。

●天国と地獄
 2012年、大阪地裁は、再審開始決定を行うと共に、青木さんの刑の執行停止を命じた。釈放日は4月2日。この日、荷物の整理を終え、弁護士から差し入れられた服に着替え、釈放を待っていた青木さんのもとに届いた知らせは、大阪高裁による「執行停止取り消し決定」であった。

●「無実の証明」を迫る高裁
 大阪高裁での即時抗告審はその後3年間続いた。弁護側実験を弾劾するために検察が行った3回の燃焼実験でも結果は同様であった。自白しか有罪の証拠がない中で、これ以上の審理は不要のはずであった。しかし、高裁はさらに「放火でないとすれば火災の原因は何か」の証明を求めた。
 弁護団はやむなく「本来は提出する必要のない証拠」を提出することになった。それがホンダ・アクティ(事件現場にガレージに停車していた車両)のガソリン漏れ実験である。2014年6月、全国から4台のアクティが集められ、10分間の暖機運転後、エンジンを止めた。4台すべての車両からガソリン漏れが確認された。
 2015年10月23日、大阪高裁は検察の即時抗告を棄却。三日後に青木さん、朴さんは刑の執行停止により釈放された。検察は最高裁への特別抗告を断念した。

●「真っ白な無罪判決を」
 2016年5月2日、再審公判が開かれた。
 無罪論告を行わず、「裁判所に判断を委ねる」として、確定審での主張を繰り返した検察に対して、青木さんは、即興の意見陳述で怒りの弾劾を行った。
 「裁判は有罪か無罪かを決めるところです。灰色なんてありえませんよ。私はやってません。この服のように真っ白、無実です。なに一つ真実を明らかにできなかったくせに、いつまで私を犯人だと言い続けるのですか…」。
 同年8月10日、大阪地裁は、自白の信用性だけでなく、任意性についても認めず、「真っ白な無罪判決」を言い渡した。

●走り続ける青木さん
 再審無罪決定後「21年ぶりに私は、娘殺しの母親から、娘を亡くして悲しんでいる普通の母親に戻ることができた」と述べた青木さんは、今、娘さんを供養し、両親を見送り、息子との親子の絆を取り戻しながら、地元大阪で働き、暮らしている。
 しかし、青木さんの闘いが終わったわけではない。
 10月16日、「火災の原因はホンダ・アクティからのガソリン漏れだった」として青木さんがホンダに対して賠償を求めた賠償請求訴訟で、大阪高裁は「除斥期間(この場合は20年。その期間内に権利を行使しないと権利が消滅する期間)」が適用されるとして、車の欠陥にふれることなく訴えを退けた。青木さんは20年間、冤罪で囚われの身となっていたにも関わらず、除斥期間が適用されるというこの判決はあまりに市民の常識とかけ離れている。
 また、違法捜査等を理由として提訴された国家賠償請求訴訟も、提訴から4年を経て、いまだに事実審理も開かれていない。
 そんな中で、青木さんは「冤罪犠牲者の会」共同代表として、今、全国の刑務所に散在するえん罪被害者の団結のために、東奔西走している。
 このたびの第5回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいについても、「私が生まれた前年に逮捕された石川さんの無罪のために、やれることならなんでもしたい」と登壇を引き受けてくれている。
 
私たちはいつまでも司法権力の不正義に屈してはいない。やがて私たちは、私たちの手でこの日本社会に正義を実現する。青木さんは私たち自身の未来への希望だ。

※出典「ママは犯人じゃない 冤罪・東住吉事件」青木惠子著 2017年インパクト出版

会場案内

大阪市立北区民センターホール

●JR環状線「天満」駅西側
●大阪メトロ堺筋線「扇町」駅北側

集会内容

えん罪アピール

石川一雄さん、石川早智子さん

(ビデオメッセージ)

狭山事件えん罪被害者と家族

えん罪アピール

袴田巌さん、袴田ひで子さん

(ビデオメッセージ)

清水こがね味噌事件(袴田事件)えん罪被害者と家族

えん罪アピール

青木惠子さん(登壇)

東住吉事件えん罪被害者(2016年再審無罪確定)

講演

河村健夫弁護士(登壇)

狭山事件再審弁護団

LIVE

カオリンズさん

ミュージシャン

LIVE

アカリトバリさん

ミュージシャン

LIVE

スィングマサさん

ミュージシャン

狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西 

実行委員会

2020年11月14日現在


■よびかけ

Facebook狭山事件の再審を実現しよう/豊中狭山事件研究会(ストーンリバー)/狭山事件を考える池田市民の会/狭山事件の再審を求める枚方市民の会/狭山事件の再審を求める釜ヶ崎住民の会/狭山を闘う郵便労働者の会/狭山事件を考える羽曳野・藤井寺・太子住民の会/日本基督教団部落解放センター/狭山事件を考える市民の会・宝塚/狭山事件の再審を求める市民の会 三木/狭山再審を求める市民の会・しが/狭山再審を求める市民の会・こうべ//狭山事件を知ってもらう会@茨木・高槻

■協賛
部落解放同盟大阪府連合会/NPO法人釜ヶ崎支援機構/釜ヶ崎日雇労働組合/全国金属機械港合同南労会支部/全日建運輸連帯関生支部/国策と闘う実行委員会/大阪教育合同労組/関西合同労組/全日建運輸連帯労組近畿地方本部/全日建設運輸連帯労組トラック支部/全日建運輸連帯労組関西ゼネラル支部/狭山意見広告運動

チラシ配布のお願い

 

一人でも多くの市民の皆さんと石川一雄さんとの出会いの場をつくろうと開かれてきた「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西」も、第5回を迎えます。

冤罪アピールでは、石川一雄さん、石川早智子さんご夫妻、袴田巌さん、袴田ひで子さんのビデオメッセージに加え、東住吉事件でえん罪に打ち勝ち、再審無罪をかちとった青木惠子さんにご登壇いただきます。
講演では、河村健夫弁護士(狭山再審弁護団)に狭山事件再審請求審の現状をうかがい、再審実現のための課題を共有したいと思います。
ライブでは、我らがカオリンズさん、アカリトバリさんに加え、スィングマサさんが登場。
差別と冤罪を許さず、自由と正義を求める市民がつながり、行く手を遮る大きな壁を乗り越えるちからを培うことのできる集まりにしたいと思います。


そこで、お願いです。
一人でも多くの皆さんに、チラシを渡して、このつどいがあることを知らせてもらえないでしょうか?5枚でも10枚でも、宛先を知らせてもらえればチラシを送らせていただきます。チラシを撒いてくださる方がいましたら、下記メールで、宛先とチラシの部数をお知らせください(個人情報を守るために宛先をコメントで書くことはご遠慮ください)。

この願い きっと届く!
狭山、袴田、すべての冤罪被害者の救済を市民の手で! 

市民のつどいの歩み

第1回・市民のつどい

「無実の人がなぜ自白するのか」


石川一雄・早智子/浜田寿美男(奈良女子大学名誉教授)/ノジマミカ(Facebook狭山事件の再審を実現しよう管理人)




2016年4月25日 尼崎市立小田公民館

第2回・市民のつどい

獄友 えん罪に抗うトークセッション「それでもボクらはやっていない」

石川一雄・早智子/菅家利和(足利事件えん罪被害者)/桜井昌司(布川事件えん罪被害者)/金聖雄(映画監督)/安田聡(部落解放同盟狭山中央闘争本部事務局次長/笹倉香奈(甲南大学法学部教授)


2018年 1月28日 大阪市立港区民センター

第3回・市民のつどい

「闇から希望をつなげて」狭山事件・清水(袴田)事件トーク&ライブ

石川一雄・早智子/袴田ひで子/本田哲郎(釜ヶ崎ふるさとの家神父)/小室等/カオリンズ/アカリトバリ





2019年 2月17日 大阪市立阿倍野区民センター

第4回・市民のつどい

つながりをちからに


石川一雄・早智子/袴田巌・ひで子/鴨志田祐美(大崎事件再審弁護団事務局長)/山田善春(大阪市立大学)/太田明夫(ハンセン病問題を共に学び共に闘う全国市民の会)/黄光男(ハンセン病家族訴訟副団長/カオリンズ/アカリトバリ/金聖雄/北口学

2020年2月24日 エルシアター

キャラバン予定

キャラバン報告集

冊子  市民のつどい報告集